車社会のアメリカでは、車を所有することはほぼ必須と言っても過言ではありません。
車選びは今後の生活に大きく関わるため、いい車を選ぶのは非常に重要です。
ここではアメリカで車を購入するために必要な知識や購入・支払い方法などを分かりやすく解説します!
日本との違いを知る
車に対する認識
日本とアメリカには車に対する認識は大きく違います。
- 新車はカスタムオーダーではない。
- 中古車の価格が高い。
- 中古車の走行距離が長い。
- 自動車税・車検がない。
アメリカで新車をオーダーする場合、カスタムオーダーではありません。
基本的には、在庫の中から選びます。
新車のメリットとしては、距離の保証がある(オプション)という点です。
デメリットとしてはリセールバリュー(売値)が中古車に比べて落ちるという点です。
中古価格を調べてたら分かると思いますが、中古価格が日本に比べると非常に高いです。
こんなに走行距離あるのにこの値段?と思うことは多々あります。
特に日本車の値段は下がりにくいです。
中古車でも買った値段の6割前後で売却できます。
これらを踏まえた上で、新車と中古車のどちらを買うかを決めましょう。
また州の規定にもよりますが、車検がないのも特徴です。
購入直後は紙のナンバープレートがつけられます。
車が登録された後に、通常のナンバープレートに張り替えます。
チャイルドシート・ブースターシートについて
アメリカでは、50全州で12歳以下の子供を車に乗せる際に、適切なチャイルドシートやブースターシートを使用することが法律で定められています。
チャイルドシートの着用義務や基準は州によって異なるため、注意が必要です。目安は次の通りです。
- 乳児:常に後部座席で後ろ向きのベビーシート
- 幼児(1-4歳):後部座席で前向きのチャイルドシート
- 児童(4-8歳):後部座席に子供用のブースターシート
チャイルドシートの規格はFMVSSで、日本で利用しているチャイルドシートはそのまま使用できません。
規格外のシートを使用すると法律違反となり、事故やトラブルに遭った場合でもレンタカー会社の保険は適用されないので、アメリカで購入したものを使いましょう。
アメリカの交通ルールなどについてはこちらの記事で詳しく書いているので、参考にして下さい!
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車のタイプを決める
家族構成や使用用途によって必要となる車のタイプは異なります。
- コンパクトカー
- ハッチバック(FITなど)
- セダン
- ステーションワゴン・ツーリングワゴン
- ミニバン
- SUV
- クーペ
- オープンカー
- ピックアップトラック
アメリカの日用品や雑貨などは比較的大きいものもあるので、生活のために実用的なサイズを選びましょう。
価格と車の履歴を調べよう
購入したい車のタイプが決まったらおおよその価格を調べましょう。
価格を調べることのできるサイトは以下の通りです。
- TrueCar
- KellyBlueBook
- 個人売買サイト(Craiglist・eBay・Facebook・掲示板など)
また車にはそれぞれVINというID番号があります。
以下のサイトで、VINを使ってオーナー歴、事故・修理歴、走行距離などを調べることができます。
購入する方法を決める
車を購入する方法としては
- 個人で購入する
- ディーラーで購入する
- オンラインで購入する
という選択肢があります。
ひとつずつ見ていきましょう!
個人から購入する
個人で購入する方法は2通りあります。
ひとつは前任者や日本人の帰国者から購入する方法です。
車種は選べませんが、車の状態や故障のしやすさなどが事前に分かります。
また日本語で交渉できること、日本人から購入できるという安心感があります。
もうひとつは上記の個人売買サイトから購入する方法です。
価格は安く購入できるかもしれませんが、英語でのコミュニケーション能力が必要であることや売り手が信用できるか分からない、車の状態が分からない、などのデメリットがあります。
またどちらの場合も、タイトル証明書や売買契約書の作成、MVA(Motor Vehicle Administration)やDMV(Department of Motor Vehicles)での登録、ナンバープレートの取得などが必要となり、手続きが煩雑です。
州によっては公証や車両検査が必要な場合もあります。
ディーラーで購入する
ディーラーには日系と現地があります。
日系ディーラー
- 日本大手自動車メーカー(TOYOTA、HONDA、NISSAN、MATSUDAなど)
- Japan Auto Services
- Gulliver
最近では大手の自動車メーカーの中でも、駐在向けに自動車購入をサポートとしてくれているメーカーもあります。
注意しなければならないのは、これらの大手メーカーでも現地では日本語を話せる人はいないことがほとんどです。
Japan Auto ServicesやGulliverなどの日系中古車店は日本語でやり取りできるというのが最大のメリットです。
ここで紹介したいのはJapan Auto Servicesです。
私はここで車を注文しました。
日本語でやり取りできるだけでなく、サービスも非常に良かったです。
空港近くのホテルまで車を持ってきてくれる、ナンバープレートをアパートまでつけに来てくれる、などのサービスがありました。書類の記入も簡易化してくれましたし、購入後は注意事項など教えてもらい、レスポンスは非常に速かったです。
デメリットとしては価格に関しては少し割高(10-20%程度)、支払いは一括払い(Wiseは使用可能)のみ、価格交渉はできない場合が多い、という点です。
現地ディーラー
英語で問題なくコミュニケーション取れる人はチャレンジしてもいいかもしれません。
ここで一番重要なのは交渉で、交渉次第で安く購入できる可能性があるというのがメリットです。
安く購入するために、月の最終日曜日の午後にディーラーを訪問するというtipsもあるようです。
日系のディーラーで紹介したようなサービスが受けれない、現金一括で払えない場合はローンを組む必要がある、というデメリットもあります。
また現地の免許証がない場合、保険に入っていない場合は車を引き渡してもらえません!
支払い方法については下の説明を参考にして下さい。
オンラインで購入する
日本人には少しハードルが高いですが、実はAmazonなどのオンラインでも購入できちゃいます。
サイトをいくつか紹介しますね!
メリットとしてはディーラーへ行かなくて良い、自宅で納車ができる、30日以内までは返品可能、などがあります。
ただし、車のことを英語で理解できること、配送してもらう前にメンテナンスや故障の確認することなどが必要です。
支払い方法
アメリカで車を手に入れる場合、支払い方法としては一括・ローン・リースの3種類があります。
一括で払う
一括で支払う場合、支払い方法としては現金またはCasher’s Check(キャッシャーズチェック)です。
キャッシャーズチェックとは銀行が発行した高額用のチェックのことです。
通常の小切手(パーソナルチェック)とは異なります。
記入した金額が銀行口座にあるのが前提なので、銀行が残高が十分にあることを保証してくれる小切手となります。
発行までには少し時間がかかります。
ローンを組む
日本での自動車ローンを組む場合、金利は銀行で1-2%、ディーラーで4-6%です。
一方、アメリカでは新車自動車ローン平均金利は7.3%、中古車では11.5%です(引用:Bloomberg)。
SSNやクレジットヒストリ―がない場合は金利はさらに上乗せされます。
現金一括で払えない場合は、頭金を多くして少額でローンを組む、が良いですね!
リースする
一定の期間を定めて(24ヶ月や36ヶ月など)、毎月決まった金額をディーラーに支払って新車を借り受けるシステムです。
基本的に新車しかリースは適用されず、定期点検やオイル交換などを受けることが必要です。
- 満期までに解約した場合、残価を一括で払う。
- リース期間を延長できない。
- 満期になって車を返却する際に、傷やへこみがあると修理費用を請求される。
- 走行距離の制限があるので、契約した距離以上に走ると返却時にペナルティとして費用が発生する。
などのデメリットもあります。
色々と制約があるので、中長期滞在する方はよく考えて契約しましょう!
まとめ
アメリカで車を購入するために必要な知識や購入・支払い方法を解説しました。
アメリカと日本の違いを理解した上で、下調べを十分にしていい車を購入しましょう!
自動車保険についてもどこかで解説したいですね!