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アメリカでマラソン大会に参加する

マラソンはアメリカで最もポピュラーなエクササイズのひとつです。

街では多くの人がジョギングするのを見かけますし、場所によっては土日は車道が閉鎖されて、ランナーが走りやすくなっているところもあります。

そんなアメリカには、大小様々なマラソン大会が開催されており、特に6大マラソンに含まれる大規模な大会は非常に人気があります。

私自身は、もともとマラソンに興味ありませんでしたが、渡米してから何となく始めました。
いくつかのマラソン大会に参加してみて、マラソンの面白さ・達成感を体験し、現在も続けています。

今回はアメリカで開催されるマラソン大会への参加しようかな、アメリカのマラソン大会ってどんなものがあるのかな、と思っている方へ、マラソン大会について解説していきます!

6大マラソン大会

世界には多数のマラソン大会がありますが、ワールドマラソンメジャーズの称号を得ている6大マラソン大会というものがあります。

  • ニューヨークシティマラソン(11月)
  • ボストンマラソン(4月)
  • シカゴマラソン(10月)
  • ロンドンマラソン(4月)
  • ベルリンマラソン(9月)
  • 東京マラソン(3月)

日本の東京マラソンもこの6大マラソン大会に含まれますが、6大マラソン大会のうち、3つはアメリカで開催され、海外からも非常に人気がある大会です。

これらの大会への参加を考える上で知っておくべきなのは、参加登録の方法です。
前述の通り、これらの大会は非常に人気があるため、参加できる人数に制限があります。

マラソン大会への登録方法

登録方法としては
タイム基準(Qualifying Time)抽選制(Lottery)があります。

タイム基準は、大会・年齢・性別によって異なります。
例えばボストンマラソンの場合、18-34歳の男性はフルマラソン(26マイル、42.195km)3時間以内です。
タイム基準の証明のためには、認定されている大会(USATFまたはWorld Athleticsの認定コース)の記録をオンライン申請時に提示(完走証やリザルトリンク)する必要があります。
つまりどの大会の記録でもいいわけではないんですね。

タイム基準をクリアできない場合は、抽選制(Lottery)に応募します。
ただし、ボストンマラソンはタイム基準のみで、抽選はありません

抽選における当選率は大会によっても異なります。
シカゴマラソンの場合、当選率は30%前後ですが、ニューヨークシティマラソンは数%と非常に低いです。
地方のマラソン大会の場合、当選率は上記に比べると高く、大会によっては登録した選手は全員参加できるものもあります。

その他の参加登録方法としては、チャリティ枠(​指定の慈善団体を通じて一定額以上の寄付を行うことで、出場権を得る)、ツアー枠(​公式ツアー会社を通じて、旅行パッケージとともに出場権を取得)などの方法がありますが、コストはとても高くなります。

マラソン大会に参加しなくても楽しめる

各マラソン大会には、大会前にEXPOというものが開催されます。

基本的には出場者にゼッケンを配るための会場ですが、誰でも入場することができます。
会場ではゼッケン配布の他に、大会のTシャツやマラソングッズの販売が行われています。
また、大会によってはビールや栄養ドリンクの無料配布ゲームでTシャツなどのグッズを無料でゲットできるブースなどがあり、大会に参加しなくても楽しむことができます。

マラソン大会に参加しなくても、旅行した場合や近くにお住まいの場合はEXPOだけでも行く価値はあるかもしれません!

それでは各マラソンについて解説していきます。

ニューヨークシティマラソン

ニューヨークシティマラソンは毎年11月第1日曜日に開催される、世界最大規模の都市マラソン(参加者5万人以上)です。
主催はNew York Road Runners(NYRR)です。

コースは スタテン島から始まり、ニューヨーク市の5区すべてを通過し、セントラルパークでゴールします。

制限時間は8時間で、完走のハードルは高くありません。

2025年大会では、​過去最多となる20万人以上の応募があり、倍率は2-3%と非常に狭き門です。

タイム基準はホームページに記載ありますが、フルマラソンまたはハーフマラソンの記録を使用できます。
フルマラソンの場合、30歳男性は2時間53分以内です。

9+1プログラム(NYRRメンバー限定)というものがあり、NYRR主催のレースに年間9回出場し、1回ボランティアをすると、翌年のNYCマラソンに無抽選で出場権が得られます。
NY在住者向けですが、遠征で達成する人もいます。
その他にはチャリティー枠(3000-5000ドル)、国際ツアー枠(出場権付き旅行パッケージ)などがあります。

 
イーゴ
ボクの参加した知人の話によると、スタテン島からスタートするので、スタートの調整等でスタート地点で2-3時間待たされたとか…

ボストンマラソン

ボストンマラソンは、毎年4月第3月曜(パトリオット・デイ)に開催される世界最古のマラソン大会(1897年~)です。
主催はBoston Athletic Association(BAA)で、参加人数は約3万人です。

スタートは西部のホプキントンから始まり、ゴールはボストンの中心部(Boylston Street)です。
比較的下り基調のワンウェイコースですが、終盤に「Heartbreak Hill(心臓破りの丘)」が待ち受けています。

ボストンマラソンは基本的に抽選はありません
出場するには、年齢・性別ごとの基準タイムをクリアする必要があります。
ホームページ上に基準タイムが記載ありますが、毎年参加希望者が定員を上回るため、実際にはこのタイムより 2〜5分程度速くないとエントリー通過できないことが多いです。
これを「カットオフタイム」と呼びます。
18か月以内の公認レースで記録がオンライン申請時に必要です。
チャリティ枠($5,000〜)やツアー枠もありますが、限定的です。

コースの沿道には多くの住民が住んでいるため、応援も熱狂的です!
一度観戦すると、基準タイムを目指して練習したくなりますね!

シカゴマラソン

シカゴマラソンは、毎年10月第2日曜日頃に開催される、ボストン・ロンドン・ベルリンなどと並ぶ格式高い大会です。
世界最大級(約4.5万人)のランナーたちが参加します。

ウィンディシティと呼ばれる街ですが、コースはシカゴ中心部を一周するフラットなコースで、記録も狙える大会です。

基準タイムは、30歳男性で3時間10分であり、前述の2大会よりは少しハードルが低いです。

抽選(Lottery)は誰でも応募可能で、倍率はニューヨークシティマラソンよりも高く(3〜5倍前後)、比較的当選しやすいです。

その他のマラソン大会

6大マラソン大会以外にも、楽しめるマラソン大会はたくさんあります。

  • ロサンゼルスマラソン(Los Angeles Marathon、カリフォルニア州)
  • ラスベガスマラソン(Rock ‘n’ Roll Las Vegas、ネバダ州)
  • ビッグサー・マラソン(Big Sur International Marathon、カリフォルニア州)
  • マリン・コー・マラソン(Marine Corps Marathon、ワシントンDC)
  • ホノルル・マラソン(Honolulu Marathon、ハワイ州)
  • ディズニー・マラソン(Walt Disney World Marathon、フロリダ州)
  • チェリーブロッサムマラソン(Credit Union Cherry Blossom、ワシントンDC)
  • ザイオン・ハーフマラソン(Zion Half Marathon、ユタ州)

詳細は記載しませんが、いずれも景観が美しかったり、内容が面白い大会なので、是非調べてみて下さい!

楽しめるのはマラソンだけではない

上記に挙げたマラソン大会は、いずれも大きな都市で行われます。
マラソンだけでなく、観光する場所やその土地でのローカルフードを堪能することができます。

例えばシカゴであれば、

リバーウォークや

シカゴピザを堪能することが出来ます。

また、いずれの都市もマラソン後にメダルをつけてレストランへ行けば、完走者は割引を受けることができます(レストランによる)。

まとめ

アメリカでのマラソン大会について解説しました。

アメリカのマラソン大会、特に6大大会に含まれる大会はスケールが非常に大きく、熱気を感じ取ることが出来ます。
その他の大会についても、日本では見ることができな景観やコースなどを体験することができます。

私自身も、渡米後にマラソンを始めましたが、小さい大会から少しずつ楽しみ始め、現在ではフルマラソンも完走できるようになりました。

ぜひアメリカのマラソン大会に参加してみてはいかがでしょうか!

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