社会保障番号(SSN:Social Security Number)の役割
SSNは納税や年金制度に使用される9桁の数字で、アメリカで就労する人には必要な番号です。
アメリカでの雇用、税務処理、銀行口座の開設、クレジットカードの申請などに必要です。
申請のタイミング
アメリカ入国直後はオフィスに入国者情報が届いていない可能性があるので、入国後10日から2週間ほど経過してから申請すると良いでしょう。
ただし、あまり待ちすぎるのは良くないので、早めに手続きしましょう!
SSNを取得できる人とできない人
アメリカに滞在する日本人は、どんな人がSSNを取得できるのでしょうか?
基本的に、就労ビザを保有している日本人など現地で明らかに長期滞在できる人なら、SSNを取得できます。ただし就労ができない学生ビザの留学生や短期滞在者の場合は、取得が難しい状況です。
以下にSSNを取得できる人とできない人をまとめました!
SSNを取得できる人
SSNは合法的な滞在資格を持ち、アメリカ国内での活動において必要性がある場合にのみ発行されます。
就労資格のある人
- アメリカ市民
- 永住者(グリーンカード保持者)
- 就労ビザ保持者(H-1B, L-1, O-1, TNビザなど)
- 学生ビザ(F-1, J-1)保持者で就労許可がある場合
一時的な就労許可を持つ人
- 労働許可証(EAD)を持つ人(F-1のOPT、J-2ビザ保持者、永住権申請中の人)
政府の福祉や給付を受ける資格がある人
- 特定の社会保障関連の福祉を受ける資格を持つ非市民(障害者福祉プログラムなど)。
SSNを取得できない人
一部のビザ保持者や活動内容に応じてSSNの取得資格がない場合もあります。
その場合は、代わりに個人納税者識別番号(ITIN:Individual Taxpayer Identification Number)を取得する必要があります。
就労資格のないビザ保持者
- 観光ビザ(B-1/B-2)保持者
- 学生ビザ(F-1, J-1)保持者で就労許可がない場合
就労活動が不要な活動者
- 駐在員の家族(H-4, L-2などEADを取得していない場合)
- J-2ビザ保持者(労働許可(EAD)を取得していない場合)
税金申告以外の目的で必要性がない人
- 短期滞在者(米国内で税金申告や福祉サービスを受ける必要がない場合)
SSNの申請手順
申請の流れは、
オフィス探して予約→必要書類の準備→申請書の記入→申請手続き→SSNカードの配送→受け取り
となります。
最寄りの社会保障局(Social Security Administration, SSA)オフィスを探して予約する
SSAの公式ウェブサイトで最寄りのオフィスを検索できます。
事前に予約して、待ち時間を短縮しましょう!
必要書類
一般的に必要な書類は以下の通りです。
- I-94フォーム(入国記録)
- パスポート
- ビザ(非移民ビザや永住権保持者の場合)
- 雇用証明書または労働許可証(EAD)
- DS-2019またはI-20(学生または交換訪問者の場合)
- 住所証明書
I-94フォームは渡米時に自動生成され、CBP公式サイトからダウンロード可能です。
就労ビザ(例: H-1B, L-1など)で渡米した場合は、雇用主からの雇用確認書も求められることがあります。
J-1またはF-1ビザ保持者は、DS-2019またはI-20など、スポンサー団体または学校からの確認書が必要です。
現地での住所が記載された書類については賃貸契約書や公共料金の請求書などを用意します。
渡米直後は公共料金請求書が届くまでに時間がかかるので賃貸契約書が無難でしょう。
申請書を記入
Form SS-5(Application for a Social Security Card)を記入します。
オフィスで入手可能、または事前にこちらからダウンロード可能です。
申請手続き
SSAオフィスを予約し、必要書類を持参してオフィスで手続きをします。
申請料は無料で、混み具合にもよりますが、私の場合申請は20-30分程度で終わりました。
戸籍謄本とその英訳も準備していきましたが、実際には不要でした。
手続き終了後、SSNカードは2-3週間で配送されます。
SSNの申請は人生に一度だけで、SSNは一生有効です!
州による違いは?
SSNの申請方法そのものに州ごとの大きな違いはありませんが、以下の点に注意してください。
SSAオフィスの混雑具合は州や地域によって異なるため、予約を取るのがオススメ。
一部の州では、ID取得や車両登録(DMVでの手続き)の際にSSNが必要になる場合がある。
まとめ
- 申請は入国後10-14日経過してから。
- SSNを取得できる資格があるか確認する。
- 申請の流れは、オフィス探して予約→必要書類の準備→申請書の記入→申請手続き→SSNカードの配送→受け取り。
- 申請方法について、州による違いはない。
以上です!労働許可証(EAD)の取得については次の記事を参考にしてください!
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