世界では毎年13億トンの食品が廃棄されています。
これは生産された食品の約3分の1に相当します。
このフードロスに取り組んでいるがToo Good To Goというアプリです。
このアプリはヨーロッパで誕生し、瞬く間に世界に広がり、現在ではアメリカ国内でも広がりつつあります。
今回は、このToo Good To Goというアプリの概要と使い方について解説します。
Too Good To Goの作られた背景
ヨーロッパでは、外食産業やベーカリー、小売店などでの食品廃棄が日常的に行われており、「まだ食べられるのに捨てられている食べ物」が問題視されていました。
この問題に取り組むひとつとして、Too Good To Goはデンマークのコペンハーゲンで誕生しました。
店舗側の「売れ残った食品を破棄するしかない」というジレンマと、消費者側の「安くてお得な食事を探している」というニーズをマッチさせたのがこのToo Good to Goです。
このサービスはすぐにヨーロッパ全土に広がり、現在では17か国以上、アメリカを含む多くの地域に進出しています。
現在では、食品ロス削減だけでなく、教育や啓発活動(学校向けプログラム、企業連携など)も行っています。
Too Good To Goの特徴
飲食店やスーパーが「余った食材や食品」「賞味期限間近の商品」を「Surprise Bag」としてとして安価に提供しています。
商品を購入するためにはアプリのダウンロードが必須です。
商品受け取りまでの流れとしては
- アプリ上で近隣の店舗・商品を見つける
- 予約・支払い
- 指定時間に受け取るだけ
と非常に簡単です。
Too Good To Goのメリットは
- 食品をお得に購入できる
- グルメ探索にも◎
- フードロス削減に貢献できる
デメリットは
- 商品の内容は選べず「サプライズ」
- 賞味期限近いものが含まれるため、購入後は比較的早く消費する必要がある
- 地域によって利用店舗が少ない場合もある
という点です。
実際の購入手順
実際の注文から商品受け取りまでの手順について解説します。

本画像は、アプリの使用方法を紹介する目的で掲載(著作権はToo Good To Goに帰属:以下、同様)
まずアプリのBrowseを開くと、現在地と周辺地図に店舗が出てきます。
店舗をタッチすると、商品・受け取り時間・価格が表示されます。
受け取り時間は、当日の場合と翌日の場合があるので注意しましょう。
今回はWhole FoodsでBakery Bagを購入します。

商品を選択し「Reserve」をクリックします。
次に支払い方法を設定し、支払いすれば完了です。

購入後、アプリには受け取り時間や商品、受け取り場所が記載されています。
受け取りまでの時間も表示され、リマインダーの設定もできます。
受け取りの時間になったら、店舗へ行き、アプリから商品の受け取りの設定を行います。
受け取り番号が表示されるので、それを受け取り場所で提示すれば商品を受け取ることが出来ます。

今回受け取ったのはこの3商品。
合計で26ドル程度だったので、約3分の1の価格で購入することができました。
Whole Foodsの商品なので、味は抜群でした!
今回はベーカリーを選択しましたが、その他にグローリーなど種類はたくさんあるので、他の商品も試してみて下さい。
まとめ
フードロス削減のためのアプリToo Good To Goの背景や使い方について解説しました。
利用できる店舗は地域によって大きく変わりますが、場合によってはお得に良い商品をゲットすることができます。
お得に商品をゲットしながら、フードロス削減に貢献してみてはいかがでしょうか!