アメリカの首都ワシントンDCは、政治の中心地であると同時に、多くの観光名所や文化施設を有する都市です。
そのため、訪問者や住民が効率的に移動できる交通インフラが整備されています。
しかし、都市の規模や人口密度に比べて特有の課題もあります。ここでは、ワシントンDCの交通手段について詳しく紹介します。
ワシントンDCの公共交通機関
ワシントンDCの公共交通機関には
バス(Metrobus)
サーキュレータ―(Circulator)
キャピタル・バイクシェア
タクシー・ライドシェア
レンタカー
があります。ひとつずつ見ていきましょう!
メトロ
範囲と料金
メトロは、DCおよびその近郊をカバーする主要な公共交通手段です。
6つの路線(赤、青、オレンジ、シルバー、黄、緑)があり、市内だけでなくバージニア州やメリーランド州にもアクセス可能です。路線図は下の通りです。
出典:https://washington.org/navigating-dc-metro
運行時間は平日朝5時から深夜まで、週末はやや短縮され、朝の早い時間は使えません。
料金は距離や時間帯によって異なり、近い距離であれば約2-3ドル、遠い距離であれば約5-6ドルです。
安全性
ワシントンDCのメトロの特徴としては、他の都市と比較して清潔で安全性が高く、比較的正確です。
場所によってはとても深い所を走り、長いエスカレーターがあります。
乗り方
紙の切符はありませんが、改札前にある券売機(下図)でSmarTripカードを購入します。ここでは割愛しますが、また詳細に説明しますね!
最近ではSmarTripのアプリもあります。
券売機で買う必要がなく、クレジットカードを登録すればチャージ簡単なので、非常に便利です。
乗り換えの情報などはGoogle Mapを使用して確認します。
ちなみにこのSmartTripカードを使用して、バスの料金も支払います。
乗り方は簡単で、改札にカードまたは携帯をタッチするだけです。
そして改札を出るときもタッチします。
バス(Metrobus)
範囲と料金
バスはメトロがカバーしきれない地域を補完する役割を果たしています。
路線は広範囲にわたり、郊外の住宅地から市内の主要エリアまで運行しています。
路線図はこちらからダウンロードできます。
一部のバス路線では24時間運行が行われており、深夜や早朝の移動にも対応しています。
料金は一律2.25ドルで、4歳以下のこどもは無料。
ただし、大人1人につき、4歳以下のこども2人までが無料で乗車できます。
5歳以上のこどもは大人と同じ2ドルです。
支払いにはSmarTripカードを使用します。
乗車してチャージもできるみたいですが、私もしたことがありませんし、やっている人も見たことがありまん。SmartTripのチャージはメトロの駅で行うのが無難でしょう。
現金での乗車もできますが、おつりは出ません。
安全性
安全性はというと、観光地や一部の地域では比較的安全ですが、治安の悪い地域でバスに乗るのは絶対にオススメできません!
私の経験だけでいっても
大声でひとりごとを話す乗客がいるのは日常茶飯事。
大音量で音楽をかける乗客がいるのも日常茶飯事。
黒人同士のケンカがおきて真横でナイフをだされた。
などがあります。
バスの料金を支払わない人もたくさんいます。
治安の悪い地域については別記事で紹介していますので、旅行前によく確認して下さい!
ここではワシントンDCについての全体像をお伝えします。ワシントンDCってどこ?ワシントンDCはアメリカの東海岸に位置します(引用:Google Map)。日本との位置関係はこんな感じ[…]
乗り方
バス停と時刻表
バス停の場所や乗り換えはGoogle Mapを使用して確認します。
時刻表はありますが、全く当てになりません!
運転手がスーパーマーケットで買い物して出発が遅れるなど、よく見かけます。
バス停によっては、次のバスが来るまでの時間が表示されることもあります。
DC Next Busというアプリは、次のバスまで何分というのが分かります。
バスの路線図も地図で教えてくれるのでとても使いやすいです。こちらからダウンロードできます。
乗車
バスが近づいてきたら、しっかりバスに近づきましょう。
運転手によっては、しっかりアピールしないとバス停をスキップすることもあるので、しっかり手をあげたりしてジェスチャーしましょう。
ドアは前方・後方とありますが、基本的には前方からの乗車です。
乗車するとすぐにタッチパネルがあるので、SmarTripまたは携帯をタッチします。
現金の場合は、ちょうどの金額を支払います。
降りるときは、窓の横にある黄色い線を引っ張れば「Stop requested」と表示されます。
降りるのは前のドアでも後ろのドアでもどちらでも大丈夫です。
ただし、この黄色い線が故障して使えない場合も多々あります。
表示されない場合は、降りるときに前方に行って運転手に頼むか、後ろのドアから降りる場合は、大きな声で「Back door!」と言いましょう!
サーキュレーター
サーキュレーターとはメトロバスとは別の循環バスです。
マップは下の通りで、こちらからダウンロードできます。
メトロより安く、比較的分かりやすいです。
地下鉄では行けないジョージタウン、アダムス・モーガンへもアクセス可能です。
値段は一律1ドル。5歳以下のこどもは無料です。
乗り方
基本的にはメトロバスと同様です。
降りるときに赤いボタンを押します。
キャピタル・バイクシェア
いわゆるレンタル自転車です。
ワシントンDCの観光は、観光地が比較的密集している、けれども歩いて回るには少し遠い距離です。
モール内にはサーキュレーターしか移動手段がないため、自転車である程度の距離を走るのは便利で効率的かもしれません。
シェアバイクのシステム
バイクステーションは500か所以上。
自転車には通常の自転車、電動自転車の2種類があります。
料金システムはシングルライド、1デイパスがあります(年間会員もありますが旅行者向けではありません)。
シングルライドの場合、通常の自転車が1+0.05ドル/時、電動自転車が1+0.10ドル/時です。
1デイパスの場合、料金は8ドルで、45分以内のライドであれば無料です。
45分を過ぎる場合、通常の自転車が1+0.05ドル/時、電動自転車が1+0.10ドル/時の追加料金がかかります。
下記ホームページを参考にして下さい。
The Metro DC area’s bikeshare system. Find a bike, get prici…
タクシー・Uber
伝統的なタクシー は主要な観光地や空港で簡単に拾うことができます。
ただし、料金はメーター制で、ライドシェアに比べると割高になることがあります。
UberやLyftなどのライドシェアの普及 は、市内および近郊での移動手段として非常に人気です。
料金は事前にアプリで確認でき、利用の手軽さが特徴です。空港でも使用できます。
レンタカー
アメリカでのレンタカーについては別記事で紹介する予定です。
DCだけの観光なら、交通インフラが整理されているので、レンタカーは不要かもしれません。
ワシントンDCで車を利用する際の最大の課題は駐車場の確保です。
市内中心部では駐車スペースが限られており、料金も高額です。
一方、郊外には比較的手頃な料金の駐車場があり、そこから公共交通機関を利用する「パーク&ライド」を活用する人も多いです。
レンタカーを利用する場合、郊外のホテルへ宿泊するのが良いかもしれません。
また通勤時間帯の渋滞は避けられません。
特に主要な幹線道路や橋(例:14th Street Bridge、Key Bridge)は混雑が激しいです。
まとめ
ワシントンDCの交通手段として、メトロ、バス、サーキュレータ―、キャピタル・バイクシェア、タクシー・ライドシェア、レンタカーを紹介しました。
ワシントンDCは比較的交通網が発達しているため、メトロ、バス、サーキュレータ―、バイクシェアを組み合わせると、便利で効率の良い観光ができると思います!
ワシントンDCの交通をお楽しみください!