アメリカではマイボトル文化が根づいており、通勤・通学・ジム・アウトドアなど、どんなシーンでもウォーターボトル(水筒)を持ち歩く人を見かけます。
実際、様々な公共の場に水の補給場所が設置されています。
アメリカには多くのウォーターボトルのブランドが存在し、商品もプラスチック製から高性能のステンレス製まで種類も豊富です。
このため「アメリカのどのブランドのウォーターボトルを買えばいいんだろう?」「特徴や違いはあるのかな?」と思っている方も少なくないと思います。
今回は、アメリカのボトルブランドの特徴を中心に、飲み口の種類・カスタマイズの方法などについてもあわせて解説します(タンブラーは解説していません!)。
アメリカではボトルのサイズ表記はoz(オンス)
アメリカのボトルを探す上で、まず注意しなければならないのが容量の記載単位です。
日本であればml単位ですが、アメリカの場合はozなので少しイメージがわかないですよね。
- 16 oz = 473 ml
- 18 oz = 532 ml
- 20 oz = 591 ml
- 24 oz = 710 ml
- 32 oz = 946 ml
- 40 oz = 1180 ml
換算は上記の通りで、20ozが約600mlで4ozごとに120ml増減すると覚えるとざっと計算できます。
購入の際に参考にして下さい!
人気のボトルブランドとその特徴
アメリカには以下のようなウォーターボトルのブランドがあります。
- Hydro Flask
- YETI
- Stanley
- Contigo
- Owala
- Nalgene
- CamelBak
- S’ well
- Takeya
- Simple Modern
今回は、これらのブランドの中のうち、特に売れ筋のHydro Flask、YETI、Stanley、Contigo、Owalaの5選を中心について解説していきます。
Hydro Flask
2009年にアメリカのオレゴン州で誕生したボトルブランドです。
元々はアウトドア向けに作られていましたが、ミニマルなロゴとマットな質感のおしゃれなデザインであっという間に人気になりました。
その特徴は、バランスが非常に良く、見た目と性能を両立している点で、スポーツ・アウトドア・通勤など、どのシーンにも活用できます。
TempShield™ 二重壁真空断熱構造という特徴的な構造により、保冷性能は約24時間、保温性能は約12時間と優れた保冷・保温効果を持っています。

デザインやロゴもとても可愛らしいですね!
YETI
2006年にアメリカのテキサス州で誕生したブランドです。
クーラーボックスのタフネスで一躍有名になりました。
MLBの大谷選手も練習中にボトルを使用して、日本でも少し話題になりましたね!

定番はタンブラーですが、ボトルも非常に人気があります。
極厚ステンレススチール+真空断熱構造で、保冷性能は約24~36時間、保温性能は約12~18時間と最強クラスです。
一方で少し重いというデメリットも。
衝撃・傷・サビに非常に強く、表面はDuraCoat™仕上げで、マットカラーで色落ちしにくいというのも特徴です。
デザインはシンプルで、定番の色はブラック・ホワイト・ネイビーなどのモノトーンな色が人気です。
最近では、シーズン限定カラーとしてカラフルな色も登場しています。
価格帯は高めですが、品質を考えると納得です!
Stanley
アメリカのワシントン州で誕生した、創業1913年の超老舗ブランドです。
少し前に、取っ手付きの大容量タンブラー(Quencher)が流行りましたね!

もともと軍用やアウトドア向け設計なので、とくかく頑丈です。
保冷性能は約12~時間、保温性能は約6~8時間とまずまずです。
デザインはクラシックで、定番カラーはグリーンです。
最近はカラーバリエーションが豊富で、クリーム系・ピンク・ラベンダー・ブラックなどが人気です。
Contigo
Contigoもアメリカ発のドリンクウェアブランドで、「便利で使いやすい」を重視した機能性派のボトルやタンブラーを得意としています。

特に、 傾けた時だけ飲み口が開くAUTOSEAL™(オートシール)やボタンで蓋が開くAUTOSPOUT™は特徴的です。
これらの機能のおかげで、飲みやすさ・使いやすさはピカイチです。
また漏れ防止機能も非常に優秀です。
一方で、保冷性能は約18~24時間、保温性能は約8~10時間とトップクラスです。
通勤・通学でバッグに入れたり、オフィスで片手で使用したりする人に向いていますね!
Owala
アメリカ発の比較的新しいボトルブランドです。
SNS映え&可愛いデザインに加え、機能的にも優れているので、人気は急上昇しています。

その特徴は何と言っても、FreeSip®テクノロジーです。
1つの飲み口で「ストロー飲み」も「傾けて直飲み」もできるハイブリッド型です(飲み口の解説で後述しています)。
保冷性能は約18~24時間、保温性能は約10~12時間で、Contigoと同程度です。
取っ手があり、軽量で持ち運びに適しているため、若い学生や女性ユーザーに人気です。
飲み口のタイプはブランドによって違う
これまでの解説の中にもありましたが、飲み口のタイプはブランドによって大きく変わります。
- ストロータイプ
- シップ(sip)タイプ
- ワイドマウス
- キャップタイプ
- その他
に大きく分けられるので、ひとつずつ見ていきましょう。
ストロータイプ

ストロータイプは、ボトルに収納されているストローを取り出して使用します。
片手で飲めるというメリットの一方、取り出しにくいというデメリットもあります。
このタイプは多くのブランドが採用しており、デザインにそこまで大きな差は見られません(飲みやすさには好みがあるかもしれません)。
シップタイプ

シップ、つまりすするために適している飲み口です。
コーヒーなど、熱い飲み物のためのボトルを探している方にはピッタリです。
ただし飲み口が小さいので、一気に飲むには適していません。
このタイプも多くのブランドが採用していますが、飲み口の大きさやデザインはブランドによって変わります。
ワイドマウス

ワイドタイプは飲み口が広く、飲みやすくなっています。
プッシュ式で開けれるものもあり、運動中には最適です。
中にはペットボトルタイプのものもあります。
キャップタイプ

キャップタイプは、しっかりとねじ込んで閉める蓋が特徴です。
完全密封ができ、バッグに入れても漏れにくいというメリットがあります。
また飲み口が広めのものが多く、洗いやすい点も魅力です。

クラシックなデザインで、コップを外して飲むタイプもあります。
その他
その他にも、ブランドによって特徴的な飲み口があります。

前述してOwalaでは、FreeSip®テクノロジーという、1つの飲み口で「ストロー飲み」も「傾けて直飲み」もできるハイブリッド型があります
私も試してみましたが、結構飲みやすい!

YETIには、蓋を回すと360度どこからでも飲めるタイプの飲み口もあります。
これもオススメのひとつですが、飲み口が外に触れてしまうというデメリットも。
飲み物のタイプや好み、使用するシーンに合わせて飲み口を決めていきましょう!
カスタマイズを楽しもう
これまで紹介したブランドの中で、Hydro Flask、YETI、Stanleyは自分好みにカスタマイズすることができます。
その中でもHydro Flaskは一番自由度が高いブランドです。

ボトルのタイプ、キャップ(飲み口)、キャップのストラップ(取っ手)の色、Boot(底)の色を選択し、最後にグラフィックを選択します。
グラフィックは、「自分でデザインしたものもアップロードする」「テキストを入力する」「既存のデザインから選択する」という選択肢があります。
グラフィックのプリントは一面のみで、追加料金6~12ドルかかります。
次にYETIとStanleyです。

この2つは、ボトルを選択し、プリントするグラフィックを選ぶだけです。
グラフィックは、Hydro Flaskと同様に「自分でデザインしたものもアップロードする」「テキストを入力する」「既存のデザインから選択する」という選択肢があります。
Hydro Flaskと違う点は、
- StanleyはJerseyという選択肢があり、背番号や名前を入力するデザインがある(チームでの注文に適している)。また、カスタマイズできる商品に限りがある。
- YETIはグラフィックデザインを2面(表・裏)にプリントできる。
という点です。
カスタマイズの自由度は、Hydro Flask>YETI>Stanley
グラフィックデザインは、YETI>Stanley>Hydro Flask
の順ですね!
デザインは好みがあるので、一度チェックしてみて下さい!
またYETIは期間限定でカスタマイズ無料も行っているので、ホームページでチェックしていきましょう!
無料期間などはInstagramでも紹介するので、ぜひフォローして下さい!
重さはどれくらい違うのか?
各ブランドのところで少し言及しましたが、ブランドによってボトルの頑丈さ・重さも大きく変わります。
ここではよく使われるサイズ約700mlのサイズで比較してみました。
日本でお馴染みのThermos、象印(Zojirushi)も参考のために入れて比較しています!
ブランド | モデル(US版) | 容量 | 重さ(約) |
---|---|---|---|
Hydro Flask | 26oz Wide Mouth | 768ml | 430g |
YETI | 26oz Rambler Bottle | 769ml | 630g |
Stanley | IceFlow Straw Water Bottle 24oz | 710ml | 450g |
Contigo | 24oz Cortland Chill 2.0 | 710ml | 395g |
Owala | 24oz FreeSip Water Bottle | 710ml | 370g |
Thermos | 24oz Stainless King Bottle | 710ml | 360g |
Zojirushi | 20oz SM-QAF48(US版) | 591ml | 250g |
重さとしては、YETIがダントツで重く、続いてStanley、Hydro Flaskです。
その他は、日本ブランド含めて大きくは変わりません。
価格・デザイン・機能のランキング
ブランド | 価格の手頃さ | デザイン性 | 保冷・保温 | 持ち運び |
---|---|---|---|---|
Hydro Flask | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
YETI | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
Stanley | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
Contigo | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
Owala | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
象印 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
Thermos | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
価格・デザイン・機能面について、ブランドごとにまとめてみました!
日本ブランドは、価格も手頃で、機能的にも申し分ありませんが、デザイン性でやや劣りますね。
目的・用途別のオススメのブランドは次の通りになります。
長時間使用し、保冷・保温を重視。価格や重さは気にしない→YETI
価格やデザイン、機能などをバランスよく。その中でも
細かくカスタマイズをしたい→Hydro Flask
ストレスなく飲みたい、持ち運び重視→Contigo
トレンドのブランドで可愛いデザインを重視→Owala
老舗ブランドでデザインを楽しみたい→Stanley
まとめ
アメリカのボトルブランドについて、ブランドの特徴、飲み口の種類、カスタマイズの方法、ランキングなどについて解説しました。
今回解説したボトルブランドは日本でも購入できますが、アメリカの方が圧倒的に安く購入できます。
特にYETIは日本で買うとかなり割高になります。
購入するならアメリカで購入しちゃいましょう!
ボトルを買う際には、ぜひこの記事を参考にして下さいね!