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アメリカでアパートの契約をする

以前の記事では、「アメリカの住まい探し」について解説しました。
住みたい地域やアパートを探した後に、どのような形で契約するのか、契約にはどういった書類が必要なのか分からないですよね。

今回は、契約までに準備しておくこと、契約までの流れ、契約に必要な書類などについて解説します。
私の経験も交えてるので、参考にしてみて下さい!

アパートの契約の前に確認しておくこと

アパートの契約までには2通りの方法があります。
ひとつは、渡米前に日本人エージェントを通じて契約直前まで話を進めておく方法
もうひとつは、渡米後に全て自分から交渉して契約まで進めるという方法です。
メリットとデメリットについては以前の記事で紹介しているので参考にしてください。

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私は、日本にいる間にZillowやGreat Schoolsなどのサイトを利用し、職場からの距離や移動手段・家賃・治安・子供の学校の評判・成績など考慮しました。
確認しておくべきポイントは以下の通りで、これらについて解説していきます。

アパート契約の前に確認しておくポイント

  • 職場や学校までの距離
  • 近隣の環境(スーパーマーケット、病院、学校、公園など生活に必要な施設へのアクセス)
  • 治安、学校の評判
  • 築年数、構造(鉄骨、木造)
  • 部屋の間取り
  • 部屋の中の設備(冷蔵庫、電子レンジ、食洗器、洗濯機、インターネット環境など)
  • 共用部分の設備(ジム、プール、ラウンジ、バーベキュースペースなど)
  • 初期費用(敷金、前家賃、申込料)
  • 家賃、その他の費用(駐車場代、共益費、光熱費の支払い)
  • 契約条件(契約期間、解約ポリシー、更新時の家賃上昇率)
  • メンテナンス対応
  • 管理会社の評判

事前に確認できる情報

職場や学校までの距離、近隣の環境などはグーグルマップである程度の情報が分かります。
治安・学校の評判、部屋の間取り・築年数などは以前紹介したZillowGreat Shoolsなどのサイト・アプリなどで予め調べることができます(上記の関連記事)。

内見で確認しておくポイントはこれら以外の部分です。

内見で確認しておきたい情報

アメリカのアパートの場合、日本と違って冷蔵庫、電子レンジ、食洗器、洗濯機が備えつけられている場合が多いです。
これらの備え付けがあるかどうか、動作が問題ないか、どれくらいの古さかを確認するのも重要です。

古いアパート場合、洗濯機が共用の所もあるので注意して下さい!

アパートによっては共用部分の設備として、ジム、プール、ラウンジ、バーベキュースペースなどがあるのがアメリカのアパートの魅力です。
注意しないといけないのは、これらがメンテナンスされているかどうかです。

 
イーゴ
ボクの知り合いのアパートでは、バーベキュースペースがあったけど、メンテナンスがされてなくて使えないことも多かったんだって。

騒音についても確認しておくポイントです。
木造か、鉄筋かも確認しておきましょう!意外と木造のところもあるんですよね。

その他には、アパートにどんな人たちが住んでいるかというのも重要ですよね。
アパートにもよりますが、私の経験だけで言うと、アメリカ人は比較的生活音には寛大という印象ですが、騒音トラブルにより、引越しを余儀なくされた知人もいます…
こればかりは運の要素もあるのでしょうか。

契約前に確認しておくこと

初期費用として敷金(デポジット)、前家賃、申込料などがありますが、これは契約するアパートによって大きく変わりますが、家賃の2-3か月程度みていた方が良いでしょう。
コンドミニアムなどは、契約の最終月の家賃も契約時に支払う必要のところもあります。

駐車場代、共用費、光熱費の支払いなどの費用も契約するアパートによって変わる(家賃に含まれる場合もある)ので、あらかじめ確認しておきましょう。
私が住んでいたメリーランドの地域では、駐車場代が150-200ドル、共益費が50-100ドル程度でした。

住居の家賃の中に、電気・ガス・水道・下水道(sewer)の料金が含まれているかどうかや、これらのために別の会社と契約が必要かどうかはアパートの契約次第です
私の最初のアパートでは電気だけ別の会社に申請する必要がありで、その他は家賃と一緒に請求されていました。

アメリカではほとんどのアパートで、ペットが許可されています。
その場合、別でペット分の費用を支払う必要があります。
コンドミニアムは大家さんによってペット禁止のところもあるので注意しましょう。

注意しなければならないのは契約条件です。
1年契約である所がほとんどですが、月々の契約も可能です。その場合、家賃は大幅に上昇します(3000ドルであれば4000-5000ドル程度)。
また日本と違い契約期間を満たさない場合、解約金を支払わなければなりません

 
イーゴ
早期契約の違約金はアパートや大家さんの契約によって変わるよ。ボクの契約の場合、 早期解約はvoluntary(自発的な)involuntary(非自発的な)に分けられていた(職場の異動が自分の意志によるものなのか)。voluntaryの場合、契約終了までの残りの期間の家賃を全て支払わなければならない。involuntaryは証明のためのletterが職場から必要で、さらに早期解約手数料(termination fee)を家賃1か月分支払う必要があった。つまり、中途解約は何かしらの方法で違約金を支払う必要があるから、契約をよく確認しておこうね!

アメリカで特徴的なのは、契約ごとに家賃が上がっていくということです。
契約が1年であれば、1年ごとに家賃が上がります。

家賃の上昇率はそれぞのアパートの契約によって変わります。
私のアパートでは4%以内と契約書に記載され、その通りに家賃が上がりましたが、知人のアパートではそれ以上に上昇したという話もあるので、契約前にしっかり確認しましょう。

アメリカでは契約ごとに家賃が上がっていく。上昇率の確認を!

確認しづらい情報

メンテナンス対応と管理会社の評判は少し確認しづらい情報ですよね。

メンテナンスについては、どのような形で対応しているのか聞くのがいいかもしれません。
私のアパートの場合、全てアプリで管理していました。
例えばトイレが詰まって流れなくなった場合、アプリで入力すればすぐに修理に来てくれます。
近隣の別のアパートでは、同じ管理会社であるにも関わらず対応が非常に遅いという話もあり、これもアパートの管理次第ということになりますね。
アメリカのアパートはこのようなトラブルが多いので、メンテナンスはとても重要です。

管理会社の評判は、他の住人の口コミやレビュー(Google, Yelp)で調べることもできます。

契約に必要な書類

  • 身分証明書
  • 勤務証明、収入証明
  • 残高証明書

これまでにアメリカで生活したことがない、という前提でお話をします。

身分証明書としては免許証やSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)はないと思いますので、パスポートを使用します。

勤務証明、収入証明については、多くの方は職場からのオファーレター等をもらっていると思いますので、そちらを提示すれば問題ないと思います。
アパートによってはクレジットスコア(700以上など)を必要とする所もありますが、そんなもの渡米直後はありません。

アメリカの場合、家賃に対しての最低収入が決められている所もあります。
つまり、この家賃だから最低でもこれだけの給料をもらっていてね、ということです。
多くの場合、最低収入に足りない場合は、銀行の残高証明書の提示を要求されます。

駐在の場合などは問題ないかもしれませんが、研究職の場合は給料の基準を満たさないこともあるので、注意しましょう!
古い残高証明は受け付けてもらえないので、最新の銀行残高証明書を用意しておきましょう。

 
イーゴ
ボクの場合は、日本の銀行残高証明書はダメ、インターナショナルバンクならいいよ、と言われて結構大変だったんだよ。

まとめ

  • 契約までには2通りある。
  • 日本にいる間にサイト・アプリなどを使用して下調べをしておく。
  • サイトに書かれていない情報を内見で確認する。
  • 契約内容の重要な部分を確認する。
  • 契約に必要な書類は多く必要ないが、日本で準備できる書類に注意する。

以上です!みなさんが良い契約ができますように!

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